ZEUS NAZ-613と走るツーリング

オートバイで高速道路を使ったツーリングに出かけると、ヘルメットに求める性能が市街地とは少し変わってくる。長時間受け続ける走行風、強い日差し、気温の変化、そして何時間も被り続けることによる疲労。短時間の街乗りでは気にならなかった部分が、高速道路ではヘルメットの使いやすさとしてはっきり感じられることも多い。今回、高速道路をメインとしたツーリングで使用したのは、ZEUSのオープンフェイスヘルメット「NAZ-613」。ジャケットには南海部品「SDW-4151 ユーティリティブルゾン」、グローブには「SDG-3363 ツーリングレザーグローブ」、足元には「NS-37 STREAM BREEZ TECH3 ライディングシューズ」を組み合わせた。なかでも今回注目したいのがNAZ-613だ。インナーサンバイザー、高効率ベンチレーションシステム、3Dフルサポートインナー、メガネスリット、ウェザーストリップ、マイクロラチェット式バックルなど、日常のライディングだけでなく、高速道路を使ったツーリングでも活躍する機能が数多く盛り込まれている。
▶︎ 高速道路で感じる3Dフルサポートインナー
NAZ-613を被って高速道路へ。料金所を通過して加速車線から本線へ合流すると、市街地とは明らかに違う強さの走行風がヘルメットに当たり始める。ここで印象的なのが「3Dフルサポートインナー」だ。頭部を包み込むような高いフィット感を実現するための内装で、高速走行時のヘルメットのブレを抑えることも考慮されている。

○3Dフルサポートインナー(内装)
包み込むような高いフィット感を実現。高速走行時でもブレを抑え、ライダーに安心感を与えます。
高速道路では正面を向いているだけではない。ミラーを確認したり、車線変更のため周囲を確認したりと、意外に頻繁に頭を動かしている。その際、ヘルメットと頭のフィット感が高いと、頭の動きにヘルメットが自然についてくるような感覚が得られる。長時間にわたって走行風を受け続ける高速道路だからこそ、こうしたホールド感は安心感にもつながる。もちろんフィット感には個人差があるため、購入前には実際に試着して、自分の頭との相性を確認しておきたい。
▶︎前3・後2の高効率ベンチレーション
高速道路を走り続けていると、日差しが強くなり、ヘルメット内部にも徐々に熱気を感じるようになる。そこで活躍するのが「高効率ベンチレーションシステム」。NAZ-613は前方3箇所にインテーク、後方2箇所に排気孔を設けている。前方から涼しい空気を取り込みながら、ヘルメット内部にこもった熱気や湿気を後方へ排出することで、効率的な空気の流れを作り出す構造だ。

○高効率ベンチレーションシステム
前方3箇所のインテークと後方2箇所の排気孔により、涼しい気流を効率よく導入し、内部の熱気と湿気を素早く排出します。
特に高速道路では継続的に走行風を受けるため、ベンチレーションの効果を活かしやすい。サービスエリアで停車しているときには感じなかった空気の流れが、本線へ戻って速度が上がるにつれて感じられるようになる。暖かい季節のロングライドでは、頭部の蒸れや熱気は疲労感にもつながりやすい。走行風を利用して内部の空気を循環させるベンチレーションは、高速道路を長時間走るライダーにとって注目したい機能だ。
▶︎日差しから視界を守るインナーサンバイザー
高速道路を走っていると、進行方向によっては強い太陽光が真正面から差し込んでくる。そんな場面で便利なのが、NAZ-613に搭載された「インナーサンバイザー」。強い日差しをカットして眩しさを抑え、クリアな視界の確保をサポートすることで、安全なライディングにつなげるための装備だ。

○インナーサンバイザー搭載
強い日差しをカットし、常にクリアな視界を確保することで走行安全性を高めます。
高速道路では日向だけでなく、高架下やトンネルなど明るさが急激に変化する場所も多い。明るい場所ではインナーサンバイザーを使用し、トンネルなど暗い場所では収納する。この使い分けができるのは実際のツーリングでは非常に便利だ。サングラスを掛けたり外したりする必要がなく、クリアシールドを装着したまま状況に合わせて対応できるところもNAZ-613の使いやすさにつながっている。

▶︎シールドまわりにはウェザーストリップ
高速道路ではシールドにも強い走行風が当たり続ける。NAZ-613には、シールドと帽体が接する部分に「ウェザーストリップ(シールド密閉ラバー)」が設けられている。シールドを閉じた際の密閉性を高めるための部分で、外気や雨水などがシールド周辺から入り込むことを抑える役割を担う。

○ウェザーストリップ(シールド密閉ラバー)
雨水の侵入を効果的に防ぎ、シールド内部の快適さを保ちます。
普段は目立たないパーツだが、高速道路では正面から強い風圧を受け続けるだけに、こうしたシールドまわりの作りも快適性を支えるポイントになる。またツーリングでは、出発時に晴れていても途中で雨に遭遇することがある。そんな天候変化まで考えると、シールド周辺の密閉性にも配慮されていることは心強い。
▶︎メガネユーザーにうれしいメガネスリット
NAZ-613の内装には「メガネスリット」も採用されている。これはメガネやサングラスのテンプル部分が内装と干渉しにくいよう考えられた構造。ヘルメットを被った際、テンプル部分が内装に強く押されてしまうと、短時間では問題なくても長時間になるほど耳まわりやこめかみ付近に負担を感じることがある。

○メガネスリット採用
メガネやサングラスのテンプルが干渉しにくい設計で、眼鏡ユーザーの快適な装着感を実現。
高速道路を利用したツーリングでは、ヘルメットを1時間、2時間と連続して被ることも珍しくない。そのためメガネを使用するライダーにとって、こうした小さな工夫が長時間走行時の快適性につながってくる。
▶︎休憩時に便利なマイクロラチェット式バックル
高速道路のツーリングでは、サービスエリアやパーキングエリアで適度に休憩を取ることも大切だ。NAZ-613の顎紐には「マイクロラチェット式バックル」を採用。ワンタッチで着脱できるだけでなく、細かな位置調整も行いやすい。ラチェット部分は複数の噛み合いによって確実な作動と安全性を考慮した構造となっており、自分に合わせてフィッティングを調整できる。

○マイクロラチェット式バックル
ワンタッチで脱着、微調整が可能なマイクロラチェットバックル採用。複数の噛み合いにより、確実な作動と安全性を実現。
サービスエリアに到着してヘルメットを脱ぎ、休憩後に再び装着する。一日に何度も繰り返す動作だけに、素早く確実に着脱できるバックルはツーリングでは使い勝手のいい装備だ。
▶︎ツーリング後には内装を丸洗い
そして長時間走った後にうれしいのが、NAZ-613の内装を取り外せること。インナーパッドやチークパッドなどの内装は取り出すことができ、丸洗いが可能だ。

○内装脱着可能
内装は全て取り出して丸ごと洗うことができます(*インナーパッド、チークパッド等)
特に気温の高い季節には、高効率ベンチレーションを使用していても長時間走れば汗をかく。ヘルメットは直接肌に触れる装備だからこそ、使用後に内装を取り外して洗えることは、清潔な状態を保ちながら長く使用していくうえで大きなメリットになる。

▶︎高速道路を走ってわかるNAZ-613の魅力
今回のように高速道路を中心に走ってみると、NAZ-613の魅力は単なる「開放感のあるオープンフェイスヘルメット」というだけではないことが見えてくる。長時間の高速走行で求められるフィット感、暑さへの対策、強い日差しへの対応、シールドまわりの密閉性、休憩時の使いやすさ、そして使用後のメンテナンス性。それぞれが一日のツーリングの中でライダーを支えてくれる。ブルゾンに袖を通し、レザーグローブを装着。ライディングシューズでステップを踏み、最後にNAZ-613を被る。
準備が整ったら、あとは高速道路へ。
街を離れ、インターチェンジから本線へ入り、少し遠くの目的地を目指す。高速道路を走る時間そのものも楽しみながら、その先に待っている景色へ向かう。そんなツーリングを快適に楽しむための相棒として、ZEUS NAZ-613は頼もしい存在になってくれそうだ。
走る距離が長くなるほど、一つひとつの機能の意味が見えてくる。
それが今回、高速道路を走って感じたZEUS NAZ-613の魅力だった。